2024年6月30日に突然発表されたアンディのシグネチュアディレイペダルの
Keeleya Halo Core。
以前から発売されていたHalo の機能を少なくしたバージョンとして発売されました。
V1とV2というバージョンが存在するため、それの違いについて調査しました。
【主な違い】
1. 製造背景と位置づけ
V1(初代):
Beach Boysシリーズの余剰部品を使って製造された限定版
基板には「Beach Boys」と書かれている場合もある
約300台の限定生産で、価格は$199
2024年7月にリリースされ、4時間で完売
ちなみにこちらが、KeeleyのBeach Boysシリーズです。

※12弦シミュレート&コーラスペダルと、ロータリースピーカーのペダルのようです。
V2(新バージョン):
正式な製品ラインナップとして再設計
小ロット生産ながら継続的に製造される予定
価格は$249(V1より$50高い)
2024年11月21日にリリース
2. 機能面の改良
V2で追加された主な機能:
付点8分音符(Dotted Eighth Note)モードの追加
V1は2つのモード(Halo、Quarter Note)のみ
V2では3つのモード(Halo、Quarter Note、Dotted Eighth)
U2スタイルのディレイに最適な付点8分が追加されたことで、表現の幅が拡大
音質の向上(High-Fidelity)
↓こちらがV1のスイッチの写真(モードは2つのみ)

↓こちらがV2のスイッチの写真(3モード)

V2では全体的な音質が改善され、より高忠実度なサウンドを実現
ALTコントロールの最適化(Tapスイッチを押しながらつまみを回すと設定可能)
High Pass Filter、Tone、Saturateなどの調整機能
3. 価格設定
V1: $199
V2: $249
中古市場では、V1は希少性からより高値で取引されることもある
XTONES
4. 入手性
V1:
完全限定生産で終了
中古市場でのみ入手可能
V2:
小ロット生産ながら継続的に製造予定
販売開始後約12時間で完売する人気ぶり
<まとめ>
V2は単なる再生産ではなく、付点8分音符モードの追加と音質向上という明確な改良が施された正式な後継機です。V1は余剰部品を活用した限定版でしたが、V2は継続的に製造される製品ラインとして位置づけられています。
音質やAndy Timmonsのシグネチャーサウンドの核心部分は両バージョンで共通していますが、V2の方がより多機能で、将来的な入手も可能という点で優れています。
下記の設定によってアンディと同じセッティングが楽しめます。(V1、V2共通)

主な特徴】
・3モード:●Andy Timmons HALOモード ●四分音符モード(1/4 Note Mode) ●付点8分音符モード(Dotted 1/8 Note Mode)
・ステレオ入出力: 高いクオリティのディレイサウンドをステレオで使用することで、豊かな空間表現が可能になります。
・トレイル機能: プレイスタイルに応じてトレイル機能の使用またはトゥルーバイパスへ簡単に切り替えが可能です。
・ウェット&ドライ / オールウェット(キルドライ)切替機能:通常のディレイペダルエフェクトとしてだけでなく、アンプのエフェクトループを使用したセットアップにも最適な設定が可能です。
・タップテンポフットスイッチ:楽曲に合わせて、ディレイのテンポを簡単に設定できます。
・「Infinite Hold」機能:改良されたInfinite Holdサウンドを搭載しています。
・Secondaryコントロール機能:ハイパスフィルター、トーン、テープスタイルのサチュレーションを調整可能です。
【Specifications】
■ SIZE: 約 W 99 x H 49 x D 127 (mm)*突起物含まず
■ Weight:約460g
■ 消費電流:約130mA
※本製品をご使用になられる場合は、別途DC9V-18VのΦ2.1mm、センターマイナス極性の出力の
安定したアダプターが必要です。パワーサプライによってはノイズが発生する場合があります。
※本製品は電池での駆動は出来ません。
その他の詳細設定
<コントロール>
●TIME(タイム) ディレイの長さを1msから1500msの間で設定します。
●FDBK(フィードバック) ディレイのリジェネレーション(リピート回数)を設定します。
●LEVEL(レベル) ディレイのレベルを設定します。
●MODE SWITCH(モードスイッチ) このスイッチでAndy Timmonsの「HALO」モードと1/4音符モードを切り替えます。 ※V1
●ON/OFF FOOTSWITCH(ON/OFFフットスイッチ) このフットスイッチでエフェクトのオン・オフを切り替えます。
●TAP/HOLD FOOTSWITCH(タップ/ホールドフットスイッチ) HALO Coreには専用のタップテンポフットスイッチが搭載されています。 フットスイッチをタップするだけで、お好みのディレイテンポを設定できます。長押しすると、新たに改良された「インフィニット・ホールド」機能が使えます。
●TRUE OR BUFFERED BYPASS MODES(トゥルー/バッファードバイパスモード) ON/OFFフットスイッチを2秒間長押しすると、バッファードバイパス(LEDが3回点滅)またはトゥルーバイパス(LEDが2回点滅)を切り替えられます。初期設定はバッファードです。
<セカンダリー機能>
●TAP/HOLD FOOTSWITCH(タップ/ホールドフットスイッチ) TAP/HOLDフットスイッチを押したまま各ノブを操作すると、セカンダリーコントロールにアクセスできます。
●HPF – HIGH PASS FILTER(ハイパスフィルター) フィードバックループ内の一次ハイパスフィルターのカットオフ周波数を設定します。周波数は完全に反時計回り(CCW)で10Hz、完全に時計回り(CW)で300Hzの範囲です。
●TONE(トーン) ディレイ信号のトーンをコントロールします。カットオフ周波数の範囲は、完全に反時計回りで1000Hz、完全に時計回りで8750Hzです。
●SATURATE(サチュレート) テープコンプレッションとサチュレーションとして機能し、ヴィンテージテープディレイユニットの粒感と質感を再現できます。サチュレーションを上げると、追加のローパスフィルタリングも導入されます。
<起動時の機能>
ファクトリーリセット – 本体背面に電源を供給しながら、ON/OFFとTAP/HOLDフットスイッチを同時に押し続けます。LEDが数回点滅すると、リセットが成功したことを示します。
All Wet / Wet + Dry(オールウェット/ウェット+ドライ) – 本体に電源を供給しながら、ON/OFFフットスイッチを押し続けます。LEDが2回点滅するとWet + Dry、3回点滅するとWet onlyを示します。
Trails(トレイル) – 本体に電源を供給しながら、TAP/HOLDフットスイッチを押し続けます。LEDが2回点滅するとTrailsがオン、3回点滅するとTrailsがオフであることを示します。
モノラル動作時は左側のインプット・アウトプットをご使用ください 工場出荷時はバッファードバイパスに設定されています
<英語マニュアル>




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