アンディがカバーする「Smile」の曲と機材の解説




アンディのオンラインレッスンの教材「Smile」から曲の解説と、機材の解説を文字起こししました。

以下、AIによる文字起こしの翻訳です。

今月は「Smile」という曲を取り上げます。僕はこの曲を子どもの頃から知っていて、いわゆるジャズ・スタンダードにもなっていますね。たぶん1954年にリリースされたナット・キング・コールのボーカル・バージョンが有名で、彼の歌で国際的な大ヒットになったわけです。

ただ、何年も何年も後になって初めて知ったんですが、この曲のメロディとテーマを作曲したのは、あの偉大なサイレント映画スター、チャーリー・チャップリンなんです。

ちょっと面白いのは、僕は子どもの頃からチャップリンが大好きだったんです。10歳か11歳くらいのときだったかな。あるクリスマスに、8ミリの映写機をどうしても欲しくて、母にねだり倒したんですよ。そして最終的に手に入ったのは、クリスマスを過ぎてからだったと記憶しています。たぶんシアーズか何かが在庫切れで、遅れて届いたんでしょうね。で、その映写機に小さなフィルムが1本ついていて、それが『One A.M.』というチャップリンの短編映画でした。

そこでは、彼が酔っ払いを演じていて、夜中1時に帰宅するんだけど、家の中のあれこれをうまく扱えない、みたいなとても面白いキャラクターを見せてくれます。僕は彼のそういうキャラクターにハマっていったんですが、彼がどれだけクリエイティブな人物だったかを知るにつれ、ますます好きになりました。彼は映画そのものを書き、監督し、そしてトーキー時代には音楽まで自分で作曲していたんです。

「Smile」として知られるようになったテーマは、実は1936年に作曲されたもので、チャップリンの映画『モダン・タイムス』に使われています。その作品には、ポーレット・ゴダードという素晴らしい女優さんも出演しています。もしチャップリン作品を観たことがない人がいたら、まずは『モダン・タイムス』がおすすめですね。機械化が進み、テクノロジーに人間が振り回されてしまう現代社会の風刺として、1936年の時点ですでにとても先見性のあるコメントをしている映画なんです。今でも十分に通用するテーマですよ。

で、その映画の最後の方で「Smile」の原型となるテーマが使われていて、とても胸に響くシーンになっています。僕はその映画を観たことがきっかけで、この曲をアレンジしてみたいと思ったんです。

ですので、もしよかったらナット・キング・コールのバージョンを聴いてみたり、チャーリー・チャップリンの映画を観てみたりしてほしいですね。絶対に楽しめると思います。それに、20世紀初頭の映画界のコメディ俳優として知られる彼が、自分の映画に曲まで書いていたって考えると、これは本当に驚きだし、とてもインスパイアされます。

▼機材について

さて、それでは実際に演奏について話を始めましょう。今回のビデオとレッスンでは、僕の最近のお気に入りペダル2つを使って演奏していきます。(この動画については、アンディがやっている有料のオンラインレッスンサイトに上がっています。)

どちらもKeeley製のペダルで、ドライブは「MK3 Driver」。これはロバート(Keeley)がオリジナルのブルースドライバーを改造してきたうちの3代目か4代目に当たるバージョンですね。つまみの設定的には、ピッキングが軽いときにはクリーン寄りの音が出て、ちょっと強めに弾くと少し歪みが加わるようにしてあります。

そしてエフェクトループには「Halo Delay」を繋いでいて、僕がいつも使っている「Haloサウンド」、すなわち付点8分と4分のディレイを組み合わせた設定にしてます。
(ディレイをオフにしてみせながら)リバーブは一切使っていません。空間系のアンビエンスはすべてエコーで作ってるんです。僕たちがこだわってきたのは、ディレイ音が繰り返されるうちに自然に重なり合って、まるでリバーブのような“音の広がり”を生み出すことなんです。

だから僕は常にこのペダルをオンにしていて、エクスプレッションペダルでウェット感をコントロールできます。思いっきりウェットにもできるし、少し抑え目にして自然なリバーブっぽくもできる。
(MK3 Driverなしの音を出しながら)アンプ自体は Mesa Boogie Lone Star で、とてもフラットでクリーンなサウンドに設定しています。そこにあのドライブペダルを足すことで、ちょっと“煌めき”が加わって、ゲインの効果でサステインが得られる感じ。さらにディレイのダブルエコーがピアノのダンパーペダル的なサステイン効果も生んでくれます。
(エコーなしの音を弾きながら)もちろんこれも悪くない音ですよ。永遠にこの音だけで弾いてても満足できるくらい。僕にとってはこの2つのペダルがすべてという感じですね。

さて、それじゃあ曲の方に入りましょう。…と思ったら、ここでプロデューサーのニックが必要になるわけです。要するに、僕はギターそのものの話をするのを忘れてました(笑)。しかも最近ちょっと変更があったんです。

これは1994年のAT-100プロトタイプ、つまりオリジナルの試作品です。ご存知の方もいるかもしれないけど、長年の間に改造を加えてきました。たとえばブリッジピックアップにはコイルタップを追加してあって、リアピックアップでストラト的な“ツイング”を得たいときには非常に便利なんですよ。

あと、ネックピックアップもオリジナルを外して別のを付けてみたり、いろいろ実験してきました。今の状態はというと、もともとの形に戻ってます。つまり、これは本来ブリッジ用のCruiserピックアップをネックに載せてあるんですね。それがビル・コミスキーとメイス・ベイリーによって最初に組まれたときの仕様だったんです。

そこから25年くらい経ったころ、「本来のネック用ピックアップ」を付けてみたらどうなるかなと思って交換してみたんですが、それはそれで悪くなくて、少し明るめの音がして、当時は狙っていた音に合ってたんですね。でも最近になってMK3 Driverのサウンドがすごく良い感じにセットアップできて、それである日、スタジオに誰かが昔のバージョンのATギターを持ってきたんです。そのギターもブリッジ用Cruiserがネックに載ってるタイプで、試しに弾いてみたら「うわ、これだ!」って思ったんですよ。「これが求めてた音じゃん!」と。

それですぐに自分のギターのオリジナル・ピックアップを取り出して、ギターサンクチュアリのダニエルに頼んで付け直してもらいました。そうしたら昔、『Electric Gypsy』を録音していた頃の状態に戻った感じで、とても感慨深いですね。今ちょうどネックピックアップを使う曲が多い時期だし、ベストなタイミングで“本来の場所に戻った”なあって感覚です。

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