スペインのギターマガジン「CutaWayGuitarMagazine」にてアンディの特集がされていました。
AIにて日本語翻訳しました。
https://www.cutawayguitarmagazine.com/visualizar-revista/?num=108
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2025年を、紹介不要のミュージシャン、アンディ・ティモンズとともに始めます! アンディとお話ししましたので、その内容をお届けします。ご覧ください。
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インタビュアー: 「アンディ、今日は来てくれてありがとう。大変光栄です。私たちはこの25年以上(もしかしたらもう少し長くかもしれません)、あなたの音楽とスタイルを聴いてきました。」
アンディ: 「ありがとう、こちらこそ光栄だよ、本当にありがとう。」
インタビュアー: 「初めてあなたの演奏を目にしたのは、あのIbanezの『Cry for you』のビデオだと思います。」
アンディ: 「そうだね、多くの人が僕を知るきっかけになったのは、あのビデオかもしれない。あれは宣伝用にプロが撮影したもので、プロモーション目的のものだった。自分自身が計画したわけじゃないんだけど(笑)。だけどあれを通じて多くの人に届いたし、そこからいろいろな展開が始まったと思うよ。
覚えているのは、その夜のことだね。あのときは“Simon Phillips Group”と一緒で、ポール・ギルバートやスティーヴ・ヴァイのショーのオープニングをやることになってて。途中でジャムを始めて、そこで僕のオリジナル曲を1曲演奏する機会があったんだ。
2~3日前にちょうどサイモンとバンドに“Cry for you”という曲をシェアしたばかりで、アメリカで一度、それからサウンドチェックで一度しか弾いてなかった。確か東京の会場だったはずで、メインステージの様子が楽屋からでも聞こえてくるような劇場だった。あの夜はすごくエキサイティングだったね。ポールやスティーヴが自分の曲を聴いている、って思うと余計にプレッシャーも感じたけど、彼らを驚かせたかった。結果的に最高の夜になったし、あの演奏がバッチリ記録されたことも良かった。何年経っても、あの映像を観られるのは嬉しいよ。」
インタビュアー: 「おそらくそれはあなたの代表曲のひとつですね。」
アンディ: 「そうだね。今でもライブでいつも弾いてる。毎回新鮮な気持ちで演奏できるし、素晴らしい曲だと思う。」
インタビュアー: 「今、現在のアンディ・ティモンズとしてはどう感じていますか? つまり、あの頃(“Cry for you”を録った頃)からの変化や、ギターや機材に関する変化をどう捉えています?」
アンディ: 「僕の音楽やキャリアは、とても流動的なんだ。音楽や自分の耳が導く場所へ向かうっていうのが僕のスタイルで、そんなふうに生きている。自分のプレイスタイルも変わり続けてるけど、昔録った曲もやっぱり心地いいし、自分らしさを感じるんだ。
一部の人はDanger Dangerの頃のハードロック的な音を好んで聴いてくれてて、僕もああいう音は好きだよ。だけど、人間として、アーティストとして生きていると、常に学習・成長がある。それこそが素晴らしいことだと思う。僕はずっと学びたい、成長したいと願い続けてるし、演奏や曲作りをもっと良くしていきたいんだ。
もちろん、それを助ける手段はいろいろある。たくさんのジャンルを聴けば音楽性は自然と広がるし、物の見方や音楽の感じ方が広がる。それは内面に蓄積されて、いずれ“このレベルに近づきたい”という目標にもなる。例えばショパン、ジェフ・ベック、エリック・ジョンソン、チャック・ベリー、誰でもいいんだけど、そういう偉大な音楽に触れてインスパイアされるわけだ。
僕の頭や心の中には本当にたくさんの音楽があって、自分を“音楽の大ファン”と言うしかないね。何か新しいものを常に探し求めていて、宝探しみたいに感じているんだ。
最近の話で言えば、数日前にジェニファー・バトゥンのFacebookを見ていたけど、彼女とは長年の友達で、いつも僕を刺激してくれる。彼女は素晴らしい。
機材についても同じような考え方。メインのギターはずっとIbanezのAT100を使ってるけど、今でもヴィンテージのストラトをいくつか試しては、目的に合わせて最適な音を探すようにしてる。常に探究心があるんだ。
その質問への答えとしては、例えばアルバム“Resolution”の話をしたい。あのアルバムを作るとき、機材面でも演奏面でも大きく変えた。たとえばメインのアンプは‘68年製のマーシャルを使ったし。
それまでスティーヴ・ヴァイのレーベル“Favored Nations”と契約した頃で、スティーヴは僕の初期の“ear X-tacy”や“X-tacy2”の良さを活かしつつ、新しい4曲をレコーディングしてほしいと言っていた。そのうちの1曲が“Falling Down”なんだけど、あれはトリオ編成の楽しさを味わえる曲で、ギターがすごく生々しく聴こえるところが気に入ってる。
そこから“Resolution”の録音に入ったとき、実は最初に仕上げたバージョンに満足できなくて。リズムギターを重ねたり、メロディやリフをダブリングしたりするのが、イメージに合わない気がしたんだ。そんなときスティーヴが“じゃあギタートラック1本だけでやってみたら? ベースとドラムだけを足して”って提案してくれて。僕は最初“おお、これでスティーヴを驚かせられるかな”なんて思ったけど、実際にはそれ以上の意味があった。オーバーダブなしということは、メロディやハーモニーが必要なときに自分で何とかしないといけないから、すごく大きなチャレンジで、同時にエキサイティングでもあった。
1本のギターしかないから、キーボードや他の音に頼れない。そのぶん演奏やサウンドに気を遣わないといけないし、完璧に近い演奏を目指す必要があった。あのとき使った‘68年のマーシャルはエリック・ジョンソン的な音色で、僕はエリックから多くを学んでいるので本当にインスパイアされた。エリックの音作りは素晴らしいからね。
僕は最終的に“自分らしい最高の音”を出したいわけで、あのアルバムでは特にそこに注力した。一人のギタリストとして、音を1本に絞った状態でどこまでできるか。だから制作はとても難しかったけど、それが逆に楽しかったんだ。
もうひとつ“Resolution”で気に入っているのは、ソロの作り方を変えたこと。普段は即興が多いけど、あのアルバムでは違うアプローチをした。どういうことかというと、例えば録音したあとに“ああ、ここは別のフレーズにすれば良かったな”って悔やむことがあるじゃない? だからまず即興で録ってみて、良い部分を選んで組み合わせて、一つのソロとして構築したんだ。つまり95%くらいはすべて作り込んだわけ。クラシックの楽曲みたいに綿密にね。
もちろんライブでは時々完全に即興したりもする(笑)。でも音源に関しては一生付き合うものだからこそ、納得のいくように作りたかった。あれ以降、そういうやり方をすることが多いね。
あの“Resolution”ではサウンド、アーティキュレーション、ハーモニーなど全体的にこだわった。面白かったのはクリーンを取るときにもあの‘68年のマーシャルを使ったこと。誰もそんな使い方は想像しないだろうけど、見事にハマったんだ。」
インタビュアー: 「ライブで使う機材はどうですか?」
アンディ: 「ギターは基本的に変わらないけど、時には新しいモデルやプロトタイプを試すこともある。アンプはハイブリッド的に、そのときどきで使う。メサのLonestarを使うこともあるけど、もうカタログ落ちしてるから手に入れるのが難しい。マーシャルやSuhrなど、いろんなブランドを場合によって使い分けてる。」
インタビュアー: 「練習のルーティンは? それとも弾きたいときに弾くスタイル?」
アンディ: 「両方かな。ルーティンってのは毎日続けるものだけど、ツアー中は難しい場合もある。昔はそういう決まった時間があったけど、そこから作曲モードに入ることが多かった。弾いてるうちにアイデアが浮かんで曲になっちゃう、みたいな。
あと、特定の弱点にフォーカスして練習することもある。例えば“最近ジャズのアドリブが昔ほどできなくなってる”と思ったら、友達と集まってジャズ・スタンダードをセッションするようにしたり。最初は自分の演奏を聴くのがつらいほど下手に感じたけど、定期的に続けるうちに、だんだんと元の感覚を取り戻せた。要は、自分に必要なところに気づいて重点的にやるってことだ。
僕としては、ギターを自由にナビゲートする感覚を大事にしていて、地図にとらわれずに音を追うようなイメージ。技術練習や作曲など、いろんな側面をまんべんなくやるのがいいと思う。
また、基礎的な聴き取り能力を維持するのはすごく大切。僕は安いギターとレコードプレーヤーだけで、バーニー・ケッセルなんかを耳コピして多くを学んだ。耳で聞いてコピーすることは、視覚情報なしで音をとらえるから、とても有効なんだ。
例えばサイモン・フィリップス・グループでやるとき、譜面を渡されるんだけど、紙を見ながら覚えるより耳で拾ったほうが自分に深く馴染むことに気づいた。譜面を読むのは確かに簡単かもしれないけど、耳で学んだほうが音楽との一体感が増す。ステージでも譜面を見続けるのではなく、頭の中に入れて自由に表現したいしね。」
インタビュアー: 「最近、特にインスパイアされるのは誰?」
アンディ: 「僕は一定期間ごとにあるジャンルやあるミュージシャンに深くハマるタイプだけど、ジェフ・ベックとエリック・ジョンソンはいつも近くにあるね。ただ、お気に入りを聴きすぎると自分のスタイルが模倣に偏りがちになる危険もあるから、そこは気をつけたい。スティーヴィー・レイ・ヴォーンを例に挙げると、いろんな影響を自分の音に統合しつつ、完全に“Stevieの音”になっていたでしょう? そういう独自性を保ちつつ、好きなミュージシャンを聴き込む感じだ。
そういえば、スティーヴィー・レイ・ヴォーンとは会ったことないんだよね。」
インタビュアー: 「そうなんですか?!」
アンディ: 「そう、会うチャンスはあったんだけどね。1990年頃アトランタでDanger Dangerのライブがあって、友人がローリング・ストーンズの仕事をしていて“今夜何してる? ストーンズのメンバーと一緒にスティーヴィー・レイとジェフ・ベックのライブ(Faster Pussycatのショーのオープニング)を観に行こう”って誘われた。でも同じ夜に自分もギグがあって行けなかった。あとで考えると、“ストーンズのメンバーとスティーヴィー・レイ&ジェフ・ベックを観に行く”って夢のような話じゃん?(笑)。
結局スティーヴィーに会うことはなくて。でも彼に近しい人たち、たとえばジミー・ウォレスやJr.クラーク、キム・デイヴィスなどとは一緒に仕事したりした。
スティーヴィー本人には会えなかったけど、彼のお葬式に参列する機会はあった。ダラスでの暑い日で、とても感情が揺さぶられたよ。スティーヴィー・ワンダー、ボニー・レイット、ジャクソン・ブラウンが“アメイジング・グレイス”を歌って、それは強く胸に迫る瞬間だったね。」
インタビュアー: 「では、新しいアルバムについて教えてください。」
アンディ: 「新作はジョシュ・スミスと僕で共同プロデュースしてる。メンバーは“Electric Truth”で録音したときと同じ、トラヴィス・カールトン、レマー・カーター、デロン・ジョンソンが参加して、ジョー・ボナマッサも少し加わる。
前のアルバム録音のときは、ジョシュがミュージシャンを選んでくれて、僕は“新しいサウンド”を求めていたから、かなり自由に任せたんだ。それがすごく楽しかった。だから今度のレコーディングも同じメンバーにすることにした。1曲目のシングル“Love is greater than hate”はもうリリースしてるので、ぜひ聴いてほしい。
今回は前よりロックな感じになると思う。それと“Andy Timmons Band”の新録も控えていて、長年の相棒であるベーシストのマイク・デインがプロデュースを一緒にやるよ。
さらに先取り情報としては、ソロ作品のピース集にも取り組んでいて、ショパンから多大なインスピレーションを受けてる。1年以上ショパンばかり聴いてた時期があって、あの美しい瞬間の連続がたまらないんだ。その影響を自分の音楽にも反映したいと思ってね。
この作品は“Bitter Suites – The Outliner Nocturnes”というタイトルで、かなり挑戦的なプロジェクトだけど、完成が本当に楽しみだよ。
要はプロセスを楽しむことが大事だよね。自分をより良くしていく日々というか。」
インタビュアー: 「ツアー予定は?」
アンディ: 「2月にイタリアに行って、その後3月末まで日本、中国、台湾などを回る予定。できればコロンビアやスペインにも行きたいと思ってる。」
インタビュアー: 「Ibanezの新しいモデルを見かけましたが、詳細を教えてください。」
アンディ: 「うん、新モデルがある。2000年代初頭にはAT300ってモデルがあって、マホガニーボディでローズウッドのネック。レスポール寄りのサウンドだったんだけど、今度の新作はローステッドメイプルのネックにピックガード上にピックアップが取り付けられてて、ちょうどAT100とAT300の中間みたいなイメージ。より大胆なトーンが出せて、ローエンドもグッときて、クリーンもすごくいい感じだね。
あと、ずっと黒いボディに黒いピックガードのギターを欲しかったんだ(笑)。Ibanezとは1991年から一緒にやってて、ずっといい関係を築けてる。最初に“シグネチャーモデルを作るから、どんな仕様がいい?”って言われたときは、何をどう頼めばいいのか分からなかった。
自分が気に入っていたギターのパーツを送って測定してもらったりして、そうやって94年にAT100の原型ができた。
今こうしてインタビューしてもらっていると、本当にありがたい気持ちになる。まさか自分のやってることに人が興味を持ってくれるなんて、まして海外メディアに出るなんて夢にも思わなかった。インディアナのすごく小さな街で育ったから、大きな夢を見るのは難しかったんだよ。だから今はものすごく幸せで、人生に感謝してる。
どんな夢でも、毎日ちゃんと向き合って努力を重ねていけば、いつか何かが起きると思う。僕はギターを弾くのが好きでたまらないし、“練習しなきゃ”なんて誰からも言われなくても、楽しくやってるよ。ギターを抱えた人ってカッコいいでしょう? レコードジャケットとか思い浮かべてみてよ(笑)。」
インタビュアー: 「アンディ、本当に今日はありがとうございました。あなたの時間と、この気さくな雰囲気に感謝します。」
アンディ: 「こちらこそありがとう、クリス! 」
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